Appleギフトカード詐欺に注意!被害例と防ぐための対策まとめ

Appleギフトカード

Appleギフトカードを使った詐欺が年々増えており、「知らない相手にコードを送ってしまった」「なりすましメッセージにだまされた」といった被害が後を絶ちません。詐欺の手口はますます巧妙化しており、誰もが巻き込まれるリスクがあります。この記事では、実際の詐欺事例から予防法、万が一被害に遭ったときの対処法まで、わかりやすくまとめてご紹介します。

  1. 1.Appleギフトカードを使った詐欺の特徴
    1. 1-1.なりすまし・架空請求詐欺の手口
      1. ✅ 代表的な手口の流れ
      2. ✅ 特に狙われやすい人
    2. 1-2.ビジネスメール詐欺(BEC)の増加傾向
      1. ✅ 手口の例
      2. ✅ なぜ気づかれにくいのか?
    3. 1-3.SNSやマッチングアプリを使った詐欺
      1. ✅ 代表的なパターン
      2. ✅ 特に注意すべきポイント
    4. 🔍 Appleギフトカード詐欺の共通点
    5. まとめ|Appleギフトカード詐欺の特徴を理解することが第一歩
  2. 2.実際に起きた詐欺の事例紹介
    1. 2-1.「コンビニで買って送って」と指示される詐欺
      1. ✅ 事例内容(なりすまし電話)
      2. ✅ 注意点
    2. 2-2.親族や上司を装ったLINEやSMS詐欺
      1. ✅ 事例内容(なりすましLINE)
      2. ✅ なぜ騙されてしまったのか?
    3. 2-3.アプリ内チャットでのコード強要被害
      1. ✅ 事例内容(恋愛感情を利用した詐欺)
      2. ✅ よくある特徴
    4. 🔍 これらの事例からわかる共通点
    5. まとめ|詐欺の手口は“他人事”ではない
  3. 3.詐欺を未然に防ぐチェックポイント
    1. 3-1.「コードを送って」は100%詐欺と認識する
      1. ✅ よくある詐欺の言い方例
      2. ✅ 正規のAppleサポートが「コードを教えて」と言うことは絶対にない
    2. 3-2.ギフトカードは現金と同じという意識を持つ
      1. ✅ 使われたら戻ってこない
      2. ✅ コンビニで買ったらすぐ登録しておく
    3. 3-3.疑わしい連絡は無視し、通報する癖をつける
      1. ✅ 具体的な対応例
      2. ✅ 警戒する癖を身につけるには?
    4. まとめ|“違和感”に気づければ詐欺は防げる
  4. 4.被害に遭ってしまった場合の対処方法
    1. 4-1.Appleサポートに状況を正確に伝える
      1. ✅ Appleサポートへの連絡手順
      2. ✅ 伝えるべき情報の例
    2. 4-2.コンビニやカード販売元に事情を説明する
      1. ✅ 店舗での対応例
      2. ✅ POSAカードのサポートも確認
    3. 4-3.警察や国民生活センターに相談・届出を出す
      1. ✅ 警察に相談する場合
      2. ✅ 消費生活センターへの相談も有効
    4. 万が一に備えて日頃から意識しておくべきこと
      1. ✅ ギフトカードの記録を残す
      2. ✅ 怪しい連絡は即ブロック
  5. まとめ|冷静に対応すれば、次の被害は防げる
  6. Q&Aとまとめ|Appleギフトカード詐欺から自分を守るために
    1. Q1. Appleギフトカードのコードを他人に教えたらどうなりますか?
    2. Q2. 被害に遭ったらAppleは返金してくれますか?
    3. Q3. 詐欺かどうかの判断に迷ったらどうすればいいですか?
    4. Q4. 被害に遭ったことを警察に言うのは恥ずかしい?
  7. 記事のまとめ|Appleギフトカード詐欺を防ぐためにできること
    1. 🔹 Appleギフトカード詐欺の主な特徴
    2. 🔹 実際にあった詐欺の手口
    3. 🔹 被害を未然に防ぐための行動
    4. 🔹 被害に遭ってしまったら
    5. 🔹 日頃から意識しておきたいこと
  8. さいごに
        1. Appleギフト券 記事一覧

1.Appleギフトカードを使った詐欺の特徴

Appleギフトカードは、App StoreやiTunes、Apple Musicなどに使える便利なプリペイドカードとして人気ですが、その便利さの裏で詐欺に悪用されるケースが後を絶ちません。
詐欺グループは、さまざまな手口であなたからAppleギフトカードの「コード」を聞き出そうとし、そのコードを使って即座に残高を奪っていきます。

この章では、Appleギフトカードを使った詐欺の代表的な3つのパターンと、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。


1-1.なりすまし・架空請求詐欺の手口

まずは、近年最も多く報告されている「なりすまし詐欺」や「架空請求型の詐欺」です。

✅ 代表的な手口の流れ

  1. 詐欺グループが「大手企業」や「Appleサポート」「裁判所」「警察」を名乗り、SMSやメール、電話で連絡をしてくる
  2. 「あなたに未納料金があります」「このままでは訴訟になります」と脅す
  3. 支払い方法として「Appleギフトカードを購入して、そのコードを送るように」と要求

一見、無関係に見えるAppleギフトカードですが、「コードさえあれば誰でも使える」という特性を悪用されているのです。

✅ 特に狙われやすい人

  • 高齢者やネットに不慣れな方
  • 課金に心当たりがある人(Apple IDを持っている)
  • 不安を感じやすい性格の方や、法的な話に弱い人

こういった方々は、詐欺グループからの圧力に対し「とりあえず指示に従ってしまう」傾向があるため、特に注意が必要です。


1-2.ビジネスメール詐欺(BEC)の増加傾向

次に増えているのが、「会社関係者を装ったメール」で指示を出し、社員にAppleギフトカードを買わせてコードを奪うビジネスメール詐欺(BEC=Business Email Compromise)です。

✅ 手口の例

  • 会社の経営者や上司のメールアドレスを偽装し、「至急、Appleギフトカードを〇枚購入して」と依頼
  • 「今クライアントに急ぎの謝礼として渡す必要がある」と理由をつける
  • 購入後、「このメールにコード画像を返信してほしい」と伝える

受け取った社員が上司からの本物の指示だと信じてしまい、Appleギフトカードのコードを返信してしまうのです。

✅ なぜ気づかれにくいのか?

  • メールアドレスが非常に似ている(たとえば @company.co.jp → @company.com)
  • 内容も業務っぽく書かれており、不自然さが少ない
  • 上司や役員の名前が書かれていて、本物だと思ってしまう

実際にこの手口によって数十万円以上の被害が出た事例もあり、企業内での情報共有と教育が重要です。


1-3.SNSやマッチングアプリを使った詐欺

最近急増しているのが、LINEやInstagram、X(旧Twitter)、マッチングアプリなどを利用した「個人間接触型の詐欺」です。
こちらは「恋愛感情」や「助けてあげたい」という心理に訴えかけ、個人的なつながりを装ってギフトカードを要求するのが特徴です。

✅ 代表的なパターン

  • 「スマホが壊れて支払いができない、助けてくれない?」と頼まれる
  • 「すぐに返すから、今だけAppleギフトカードを買ってコードを送って」とお願いされる
  • 「誕生日プレゼントがほしい」などの名目でギフトカードを要求される

最初は普通の会話だったのに、急に金銭やギフトコードの話が出てきたら要注意です。

✅ 特に注意すべきポイント

  • 知り合って間もない相手からギフトカードのお願いが来る
  • どこか不自然に話を急ぐ・情に訴えてくる
  • 金額の指定や購入方法まで細かく指示してくる(←詐欺の特徴)

こうした手口は、特に若年層や恋愛に関心がある層を狙って行われます。


🔍 Appleギフトカード詐欺の共通点

いずれの詐欺にも、いくつかの共通点があります:

特徴内容
✅ 緊急性を煽る「今すぐ」「至急」「今買って」など急がせる言葉が多い
✅ ギフトカードのコードを要求現金ではなくコードの送信を求めてくる
✅ 連絡手段はメール・SNS・電話Apple公式とは無関係な連絡手段
✅ 購入方法まで細かく指示「セブンで買って」「5,000円を5枚」など具体的

このような要素が一つでも当てはまる場合、100%詐欺である可能性が高いと考えてよいでしょう。


まとめ|Appleギフトカード詐欺の特徴を理解することが第一歩

Appleギフトカードを使った詐欺には、さまざまな手口がありますが、以下の3つのパターンが特に注意すべきものです:


✅ なりすましや架空請求:
→ 公的機関やサポートを装い、ギフトカードでの支払いを求めてくる。

✅ ビジネスメール詐欺(BEC):
→ 上司や取引先になりすまし、社員に購入を指示。企業内の教育が鍵。

✅ SNS・マッチングアプリを使った詐欺:
→ 個人の感情や信頼を利用して、ギフトコードを奪おうとする。


次の章では、こうした詐欺が実際にどのように発生したのか、具体的な被害事例を紹介していきます。

2.実際に起きた詐欺の事例紹介

Appleギフトカードを悪用した詐欺は、残念ながら実際に多数の被害が報告されています。
詐欺の手口は多岐にわたりますが、「コードを送ってほしい」と言われてしまうようなシンプルなパターンが非常に多いのが特徴です。
この章では、実際に起こった詐欺の具体的な3つの事例を通して、その危険性と注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。


2-1.「コンビニで買って送って」と指示される詐欺

このタイプの詐欺は、全国の消費生活センターや警察に多く寄せられている典型的な手口です。

✅ 事例内容(なりすまし電話)

ある高齢女性のもとに、Appleを名乗る人物から電話がありました。
内容は「あなたのApple IDが不正利用されています。今すぐ対応しないとアカウントが凍結されます」といったもの。
女性が不安になり指示を聞くと、「最寄りのコンビニでAppleギフトカードを3万円分購入し、そのコードを伝えてください」と言われました。

彼女は実際にコンビニで購入し、電話でコードを伝えてしまいました。
その数分後、カード残高はすでに使われており、二度と取り戻せませんでした。

✅ 注意点

  • 電話で「コンビニでギフトカードを買え」と指示してくるのは100%詐欺です。
  • Appleの正規サポートが、電話で支払い指示やコード提出を求めることは絶対にありません。

2-2.親族や上司を装ったLINEやSMS詐欺

近年増えているのが、「家族」「知人」「職場の上司」など、信頼関係のある人物を装ってギフトカードを要求するケースです。

✅ 事例内容(なりすましLINE)

ある20代の女性のもとに、父親を名乗るLINEメッセージが届きました。
「今、仕事の関係でスマホが壊れて困ってる。急ぎでAppleギフトカード1万円分が必要だから買ってコードだけ送って」との内容。

本人は疑うことなく、コンビニで購入してコードをLINEで返信。
後日、本物の父親から「そんな連絡はしていない」と知らされ、詐欺だったことが発覚しました。

✅ なぜ騙されてしまったのか?

  • プロフィール画像や表示名が本物と同じだった
  • 緊急を装った依頼で「助けなければ」と思ってしまった
  • LINEの乗っ取りや偽アカウントで信じやすくなっていた

このように、SNSを使ったなりすましは非常に巧妙で、冷静な判断力が試されます。


2-3.アプリ内チャットでのコード強要被害

マッチングアプリやチャットアプリ内でも、Appleギフトカードを狙った詐欺が行われています。
とくに「仲良くなって信頼関係を築いたあとに要求してくる」のが特徴です。

✅ 事例内容(恋愛感情を利用した詐欺)

ある30代男性は、マッチングアプリで知り合った女性と何日もメッセージのやり取りを重ね、親しくなっていました。
ある日、「iPhoneのアプリ課金がどうしてもできなくて困ってるの。Appleギフトカードを買って送ってくれない?」と頼まれ、好意を抱いていた男性は2万円分を購入し、コードを送信。

その後、連絡が途絶え、アカウントも削除されていたことで詐欺だと気づいたとのことです。

✅ よくある特徴

  • 数日~数週間かけて信頼関係を築く
  • 金銭ではなく「ギフトカード」での支援を求める
  • 金額は少額からスタートし、何度も要求されるパターンも

SNSやアプリでのやり取りでは、相手の素性がわからない以上、「ギフトカードを買って送って」は絶対に応じてはいけません。


🔍 これらの事例からわかる共通点

詐欺タイプ特徴誘導方法
電話・SMS詐欺Appleや裁判所を名乗る緊急対応を装ってコード送信を求める
なりすましLINE家族・知人を偽装LINEやSMSで直接コードを要求
アプリ内詐欺恋愛感情や信頼を利用チャットで自然に要求を出す

これらの事例からもわかるように、「信頼・不安・同情」といった人間の感情を突いてくるのが、Appleギフトカード詐欺の本質です。


まとめ|詐欺の手口は“他人事”ではない

Appleギフトカード詐欺に関する実際の事例を見ると、どれも決して特別なものではなく、誰にでも起こり得ることであることがよくわかります。


✅ 「コンビニで買って送って」は詐欺の定番パターン
✅ LINE・SMSでギフトカードを頼まれたら疑って当然
✅ チャットやSNSで知り合った相手にコードは絶対送らない


Appleギフトカードは「コードさえ知っていれば誰でも使える」ため、一度でも渡してしまえば、ほぼ取り返すことはできません。
この事実をしっかり意識し、少しでも不審な点があればすぐにやりとりを止めることが、被害を未然に防ぐ第一歩です。

次の章では、こうした詐欺に遭わないための「事前のチェックポイント」を紹介していきます。
「見抜く力」を身につけることで、あなたのギフトカードと安心を守りましょう。

3.詐欺を未然に防ぐチェックポイント

Appleギフトカードを狙った詐欺は、巧妙な手口であなたの「不安」や「信頼」を突いてきます。
でも、あらかじめ「どんなやり取りが危険なのか」「どういう要求が詐欺なのか」を知っておくことで、ほとんどの被害は未然に防ぐことができます。

ここでは、実際の詐欺に共通する特徴をふまえて、日常で実践できる3つのチェックポイントをご紹介します。
特に初心者の方や、ネットに不慣れな方にも取り入れやすい対策ばかりなので、ぜひ参考にしてください。


3-1.「コードを送って」は100%詐欺と認識する

まず、Appleギフトカードに関して一番大切にしてほしい心構えがあります。

それは――
「コードを送って」と言われた時点で、ほぼ確実に詐欺ということ。

Appleギフトカードは、コード1つでApple IDにチャージできてしまうため、現金と同じ、あるいはそれ以上にリスクがあります。
このため、コードの提出を求められたら、相手が誰であってもすぐに警戒するべきです。

✅ よくある詐欺の言い方例

  • 「急ぎで必要なんだ、Appleギフトカードのコードだけ送って」
  • 「写真でいいからコードを撮って送ってくれない?」
  • 「後で返すから立て替えて、今はAppleギフトカードしか使えない」

このような言葉をかけられた場合、相手がどんなに親しい人を装っていても、絶対に応じてはいけません。

✅ 正規のAppleサポートが「コードを教えて」と言うことは絶対にない

Appleのサポートや公式から、電話やメールでギフトカードのコードを要求することは一切ありません。

「サポートを名乗っているから安心」という油断が、詐欺の入り口になってしまいます。
疑わしい連絡があれば、必ずAppleの公式サポート(https://support.apple.com/ja-jp)に自分から連絡して確認するようにしましょう。


3-2.ギフトカードは現金と同じという意識を持つ

Appleギフトカードは一見「ちょっとしたアイテム」や「プレゼント用のカード」と思われがちですが、実際には“現金と同等の価値”を持つプリペイド商品です。

✅ 使われたら戻ってこない

ギフトカードのコードが一度でも使われてしまうと、その残高はすぐに消費され、Appleのシステム上でも追跡が困難になります。
しかも、商品券などと違い、カードそのものがなくても使えてしまうのが、Appleギフトカードの怖いところ。

ですから、次のような意識がとても大切です:

  • Appleギフトカードは「財布に入れた現金」と同じと考える
  • 他人にコードを見せることは、現金を手渡すのと同じ
  • SNSやネットでカード写真をアップするのは絶対NG(コードが写っていたら不正利用の危険大)

✅ コンビニで買ったらすぐ登録しておく

コードの盗難や悪用を防ぐためには、購入したらすぐ自分のApple IDにチャージしておくこともおすすめです。
放置しておくと、レシートの紛失や盗難、なりすまし詐欺のリスクが高まります。


3-3.疑わしい連絡は無視し、通報する癖をつける

詐欺グループは、あらゆる手段であなたに近づいてきます。
電話、SMS、メール、SNS、マッチングアプリなど、あらゆるチャネルが悪用されており、「ちょっと怪しいかも?」と感じたら即スルー・ブロック・通報が鉄則です。

✅ 具体的な対応例

連絡手段怪しい例対応方法
SMS「Appleアカウントに異常があります」開かず削除・番号をブロック
メール「未納金があるので支払って」差出人アドレスを確認・迷惑メール報告
SNS(DM)「ギフトカード買って送って」無視・通報・即ブロック
電話「至急カードを買って送って」その場で切る・着信拒否

詐欺メッセージには、「今すぐ」「至急」「誰にも言わずに」といった共通ワードが含まれていることが多いです。

✅ 警戒する癖を身につけるには?

  • 少しでもおかしいと思ったら誰かに相談する
  • 「一旦落ち着いて調べてから返事しよう」という習慣を持つ
  • 不安な内容が届いたら、まずネット検索で手口を確認してみる

また、実際に詐欺と思われる連絡が来た場合は、消費生活センター(188)や警察に通報しておくことも大切です。
あなたが通報することで、他の人の被害を防ぐきっかけにもなります。


まとめ|“違和感”に気づければ詐欺は防げる

Appleギフトカード詐欺の多くは、事前のちょっとした警戒心があれば防げたというケースが多いのが現実です。

以下の3つのチェックポイントを日常の中に取り入れることで、詐欺に強くなれます:


✅「コードを送って」は100%詐欺!どんな相手でも絶対NG
✅ Appleギフトカードは現金と同じ。扱いには慎重さが必要
✅ 少しでも怪しい連絡は無視・通報・相談が基本


大切なのは、「自分はだまされない」と思わずに、誰でも詐欺のターゲットになる可能性があるという意識を持つことです。
ちょっとした知識と行動で、自分の大切なお金と安心を守りましょう。

次の章では、万が一詐欺に遭ってしまった場合に取るべき具体的な対処法をご紹介します。
「どうしてもコードを送ってしまった」「気づいたら残高がなかった」――そんなときに役立つ情報をお届けします。

4.被害に遭ってしまった場合の対処方法

Appleギフトカード詐欺にどれだけ気をつけていても、相手の手口が巧妙だったり、ちょっとした油断で被害に遭ってしまうことは誰にでもあり得ます。
「やってしまった…」「まさか騙されたなんて…」という後悔は大きいものですが、落ち着いて適切な対応を取ることがとても大切です。

この章では、実際に被害に遭ってしまったときの行動手順と、回復のための相談先や手続きについて、順を追って詳しく解説します。


4-1.Appleサポートに状況を正確に伝える

まず、ギフトカードのコードを誤って相手に教えてしまった、あるいは不正に使われたことに気づいたら、すぐにAppleサポートに連絡を取りましょう。

✅ Appleサポートへの連絡手順

  1. Appleの公式サイト(https://support.apple.com/ja-jp)にアクセス
  2. 「Apple ID」や「App Store と iTunes ギフトカード」を選択
  3. 該当するサポートトピック(例:ギフトカードの使用に関する問題)を選び、チャットまたは電話で相談

この時、可能な限り正確に状況を伝えることがポイントです。

✅ 伝えるべき情報の例

  • いつ・どこで・いくら分のギフトカードを購入したか
  • コードの内容(わかれば)
  • 使用済みと表示された時刻や端末
  • 自分が使った記憶がないこと
  • 心当たりのある不審な連絡の有無(LINE、SMS、電話など)

これらを伝えることで、Apple側で状況確認やログの調査を行ってくれる場合があります。

ただし、使用済みコードの返金や残高の回復は基本的には保証されていない点には注意が必要です。
それでも、できるだけ早く連絡することで、後の証拠として活用できたり、調査を前向きに進めてもらえる可能性があります。


4-2.コンビニやカード販売元に事情を説明する

ギフトカードを店頭で購入した場合は、購入した店舗やカードの販売元にも連絡を取ってみましょう。

✅ 店舗での対応例

  • コンビニの店員や本部に「購入したAppleギフトカードが詐欺に使われた」ことを報告
  • レシートやカード本体(または画像)を持参して説明する
  • 購入日時、店舗名、金額を具体的に伝える

場合によっては、販売記録の確認や、販売元への連絡代行をしてくれるケースもあります。

✅ POSAカードのサポートも確認

AppleギフトカードのPOSAカードには、裏面に販売元のサポートセンター情報が記載されています。
たとえば、以下のような連絡先があることがあります:

  • POSAサポートセンター
  • 発行会社のカスタマーセンター

ここに連絡し、カードのコードや使用状況、発行番号を伝えると、使用状況の履歴照会などを行ってくれることもあります。

もちろん、これも返金などの保証があるとは限りませんが、情報提供や調査のきっかけになるので、必ず行っておきましょう。


4-3.警察や国民生活センターに相談・届出を出す

Appleギフトカード詐欺は、れっきとした犯罪行為です。
そのため、被害に遭った際は、Appleや販売店への相談と同時に、公的機関への通報や届出も検討しましょう。

✅ 警察に相談する場合

お住まいの最寄りの警察署、もしくは「#9110(警察相談専用電話)」に電話し、事情を説明します。
相談時には以下の情報があるとスムーズです:

  • ギフトカード購入時のレシート
  • 詐欺に使われたコード(わかれば)
  • 詐欺相手とのやり取り(LINEやSMSのスクショ)
  • 詐欺が起きた日時・手口の詳細

被害届を出すことで、警察が捜査対象として扱ってくれる可能性があり、今後の再発防止にもつながります。

✅ 消費生活センターへの相談も有効

全国の消費生活センター(188に電話)では、こうした詐欺被害に関する専門相談を行っています。
特に、高齢の方やネットに不慣れな方でも、やさしく丁寧に対応してもらえるため安心です。

  • 詐欺の被害状況の聞き取り
  • どう行動すべきかのアドバイス
  • Appleや販売元への交渉サポートの提案

といった実務的な支援を受けられる可能性があります。


万が一に備えて日頃から意識しておくべきこと

被害に遭ってからの対応も大切ですが、今後同じようなことが起きないように、日頃からできる対策も意識しておくことが重要です。

✅ ギフトカードの記録を残す

  • レシートやカードの裏面を撮影し、スマホに保存
  • Apple IDへチャージした後も、利用履歴を定期的に確認
  • SNSなどにコードを絶対に載せない

✅ 怪しい連絡は即ブロック

  • 電話でギフトカードを求めてきたらその場で切る
  • メールやSNSで「コードを送って」は詐欺と認識する
  • 不安な時はApple公式サポートへ問い合わせる習慣を持つ

まとめ|冷静に対応すれば、次の被害は防げる

Appleギフトカードの詐欺は、誰にでも起こり得るトラブルです。
一度被害に遭ってしまうと、返金は難しいケースが多いですが、正しく行動すれば今後の再発防止に繋がります。


✅ すぐにAppleサポートに連絡し、詳細を伝える
✅ レシートや証拠を持ってコンビニや販売元にも相談
✅ 警察・消費生活センターにも被害を報告しておく


そして何より大切なのは、「自分が騙されたのは恥ずかしいことではない」と受け止めること。
誰でも詐欺に遭う可能性がある時代だからこそ、被害の経験を次に活かす姿勢が、あなたを守る大きな力になります。

Q&Aとまとめ|Appleギフトカード詐欺から自分を守るために

Appleギフトカードは便利で身近な存在ですが、その利便性が逆に詐欺に悪用されるリスクを生んでいるのも事実です。
ここまで、詐欺の手口や実際の被害例、防止策、被害に遭ってしまった時の対応法を詳しくご紹介してきました。

この最後の章では、Appleギフトカード詐欺に関してよくある質問にお答えしながら、記事全体の要点を振り返っていきます。


Q1. Appleギフトカードのコードを他人に教えたらどうなりますか?

答え:その時点でほぼ100%、相手に使われてしまいます。

Appleギフトカードのコードは、1回入力されると即座にApple IDにチャージされます。
つまり、あなたが誰かにコードを伝えた瞬間、残高は奪われてしまうのです。
たとえ相手が「後で返す」と言っても、それが詐欺であれば戻ることはありません。

ですから、どんなに信頼している人でも、コードを教えるのは絶対にやめましょう。


Q2. 被害に遭ったらAppleは返金してくれますか?

答え:原則として返金は難しいですが、サポートに連絡する価値はあります。

Appleでは、使用済みのギフトカードに関する返金や補償は行っていません。
ただし、不正利用が明らかだったり、被害届や証拠がそろっていれば、調査や特例対応がなされることもあります。

そのため、購入レシート・カード画像・被害の経緯をまとめてAppleサポートに連絡することが重要です。


Q3. 詐欺かどうかの判断に迷ったらどうすればいいですか?

答え:「コードを買って送って」と言われた時点で詐欺と判断してOKです。

Appleや公式機関、会社の上司、恋人などを装っていても、「ギフトカードを買ってコードを送って」という要求をするのは100%詐欺です。
判断に迷うような場合は、以下の行動をとってください:

  • 相手に返事をせずに、一度立ち止まる
  • 家族や友人に相談する
  • 消費生活センター(188)や警察に相談する

詐欺師はあなたを焦らせ、考える時間を与えません。
だからこそ「一旦止まって考える」ことが最大の防御になります。


Q4. 被害に遭ったことを警察に言うのは恥ずかしい?

答え:全く恥ずかしいことではありません。むしろ大切な一歩です。

詐欺に遭ったことは誰にでも起こり得ることで、被害者に責任はありません。
むしろ、あなたが勇気を出して警察や消費者相談に届け出ることは、次の被害を未然に防ぐための大切な社会的行動でもあります。

  • 「自分がどうやってだまされたか」
  • 「相手がどんな手口だったか」

こうした情報は、他の人を守る貴重なヒントになるのです。


記事のまとめ|Appleギフトカード詐欺を防ぐためにできること

最後に、この記事の内容をギュッとまとめて振り返っておきましょう。


🔹 Appleギフトカード詐欺の主な特徴

  • 「ギフトカードを買って送って」と頼まれる(電話・LINE・SNSなど)
  • Apple、警察、家族、上司などになりすまし、信頼を悪用
  • 緊急性や感情に訴えかけて、冷静な判断を奪う

🔹 実際にあった詐欺の手口

  • 架空請求で「今すぐ支払え」と電話してくる詐欺
  • LINEで父親や上司になりすまし「コードを送って」と頼む手口
  • マッチングアプリで信頼を得た後、プレゼントと偽ってギフトカードを要求

🔹 被害を未然に防ぐための行動

  • コードを送ってと言われたら、即ブロック&無視!
  • Appleギフトカード=現金と同じ。簡単に渡さない
  • 少しでも怪しいと感じたら、Appleサポートや警察に相談する

🔹 被害に遭ってしまったら

  1. まずはAppleサポートに連絡して事情を伝える
  2. コンビニやカード販売元にも相談してみる
  3. 警察や消費生活センター(188)に正式な相談を行う
  4. レシート・カード情報・スクリーンショットは証拠として保管する

🔹 日頃から意識しておきたいこと

  • Appleギフトカードは購入後すぐにApple IDへチャージしておく
  • SNSやネットにコードやカード写真を絶対に投稿しない
  • 子どもや高齢者にも詐欺の手口を共有しておく(家庭内の予防が重要)

さいごに

Appleギフトカードを使った詐欺は、今この瞬間もどこかで誰かが被害に遭っている現実があります。
でも、「正しい知識」と「ちょっとした警戒心」さえあれば、あなたの大切なお金と情報を守ることは十分可能です。

これからAppleギフトカードを使う方も、すでに利用している方も、この記事を通じて「詐欺に強くなる第一歩」を踏み出していただけたなら幸いです。

どうか安心・安全にAppleギフトカードを活用していきましょう。

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